話数単位で選ぶ、2023年TVアニメ10選

 だいたい5ヶ月ぶりくらいの記事になってしまった。例年aninado様にて企画、集計されてるこちらに個人的な備忘も兼ねて。

「話数単位で選ぶ、2023年TVアニメ10選」ルール

・2023年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。

企画元

https://aninado.com/archives/2023/12/10/1047/

 

以下、一覧です

  • 冰剣の魔術師が世界を統べる 第7話「世界最強の魔術師である少女は、魔術学院に潜入する」

  • 人間不信の冒険者たちが世界を救うようです 第7話 賭博指南

  • 事情を知らない転校生がグイグイくる。第9話 走れ! 叫べ! 運動会

  • BIRDIE WING -Golf Girls' Story- Season 2 #25 蘇る約束

  • BanG Dream! It's MyGO!!!!! #10 ずっと迷子

  • 好きな子がめがねを忘れた 第11話 好きな子と文化祭の日に

  • AYAKA-あやか- 第11話 幸人、飛んでみろ!

  • 攻略うぉんてっど!~異世界救います!?~ 第12話 最終章 ノアを救う

  • 16bitセンセーション ANOTHER LAYER Layer 13 わたしの大切なもの

  • MFゴースト Turn08 「音声(ボイス)カウント」

 

冰剣の魔術師が世界を統べる 第7話「世界最強の魔術師である少女は、魔術学院に潜入する」

 2023年冬クールと言えば冰剣と言っても過言ではなかったと思いますが、7話が特に印象的でしたね。女装して学院に潜入はアバンとAパートの序盤で早々に終えて師匠の元に帰省、水着回かと思わせるAパートの引きからそれをキャンセルしての大会に突入、レイとの和解から生まれ変わったアルバートが意地を見せるところまでを描きつつ「キャロル・キャロライン、歌いま~す」でEDに入ってからの特集EDで水着パートの顛末が描かれるというハチャメチャな構成にアニメってまだまだこんなに自由にやっていいんだ……と感嘆したものです。

 

人間不信の冒険者たちが世界を救うようです 第7話 賭博指南

 前話にあたる6話の算数ベアナックルと迷ったのですがこっちに。騙されて人間不信になったサバイバーズの4人は仲間などではなくあくまで各々の利益のためにつるんでいるだけ、とティアーナは語るものの、それを「仲間」って言うんだといったり、初めから悪党だった訳じゃないとか人を騙して呑む酒で酔える訳ないだろ、などレオンの台詞がいちいち良くて人間不信なのはサバイバーズだけではなく皆過去に色々あって苦しみながらも生きていることが描かれていたのが良かったですね。

 

事情を知らない転校生がグイグイくる。第9話 走れ! 叫べ! 運動会

 これまでも高田くんのおかげで学校が楽しくなってきていた西村さんですが、この回は西村さんが自発的に動いた結果、笠原さんとの距離が縮まったりした回なので好きですね。自分ではどうやっても速く走れない、だから笠原さんに託したいと人に頼ることができたことや、自分も勝ちたいという意志を示せたことなど西村さんにとって大きな転機となった回だと思います。

 

BIRDIE WING -Golf Girls' Story- Season 2 #25 蘇る約束

 葵が倒れてイヴのキャディに入ったのも凄かったけど何より女王とイヴの一騎討ちという流れにも関わらずイヴ自身は葵のスコアしか見てなかったのが本当に良かった。どうやってもこの作品において他のゴルファーはイヴと葵の引き立て役にしかならんのである。合掌。ラストのVERSUS LINEがあまりにも気持ち良すぎたので大満足の最終回でした。

 

BanG Dream! It's MyGO!!!!! #10 ずっと迷子

 今まであまりちゃんとバンドリのアニメ見てなかったクチですが流石にこれ。千早愛音のある種のデリカシーの無さというか、かなりひどい扱いを受けてそれでも燈のためにそよと話をしたことがああやってバラバラな5人を繋ぐ格好になったのは素直に良かったなと思います。千早愛音天気予報が恋しい……。

 

好きな子がめがねを忘れた 第11話 好きな子と文化祭の日に

 やっぱりアニメは、ラブコメですよね!!!ラブコメでちゃんと一歩を踏み出す話、好きなんだな俺。かなりシンプルに好きな回なので逆にあまり語れることが無い。小村と三重さんの関係が好きになりすぎて原作買っちゃったし2期やってくれ、頼む。

 

AYAKA-あやか- 第11話 幸人、飛んでみろ!

 尽義が犠牲になる形で島が救われた形になってからの尽義の葬式回だった訳なんですが、尽義も春秋も朱もかつて真人が犠牲となって龍を鎮めたことに負い目を感じながら、特に仁義や朱は次は自分が犠牲になるくらいの腹積もりで居た訳で、そういう誰かが犠牲になることを受け入れてしまっていることを島の外で育った幸人が否定して見せたのが良かったですね。かつて身を挺した真人は「あやかい人」として島の住民たちから尊敬されていた訳ですが、誰も犠牲にならない道を求めた幸人は真にあやかいなぁと思ったものでした。

 

攻略うぉんてっど!~異世界救います!?~ 第12話 最終章 ノアを救う

 このアニメ、とにかく「この世界はビデオゲームの中です」という描写にかなりこだわりを感じていて、罠を利用して無限レベルアップしてみたりボリューム弄くって敵の咆哮を無力化したりありたい放題なイノー先生が気持ち良かった中での12話ですが、ゲーム世界が壊れていく様子の実感がやたらと凝ってて(テクスチャが崩れたりオブジェクトがあらぬ方向に回ったり)感心していました。あとはリュウ・イノーの精神世界に挑むエンヤァが全てというか放送後に公開された実際のゲームのハチャメチャすぎる難易度に、これエンヤァ突破したんだ……すげぇな……になってその原動力はイノー先生なのでエンヤァの思いの強さを感じられてこんな形もあるんだなぁと。

 

16bitセンセーション ANOTHER LAYER Layer 13 わたしの大切なもの

 終盤は歴史改編後の2023年では誰しもAIでゲームを作れるようになった、でもAIで作られたゲームには熱が無い(=AIに想像力は無い)、時代を変えるようなものにはならない、みたいな話があって昨今のAIに対する思想強めだな~などと思いながら見ていた訳ですが、熱の無いゲームでも見てくれはちゃんとしてるし売れてしまう、といっていたのは現状に対して結構冷静な見方をしているなと感じたし、AIに対していまいちいい印象を抱いていない人々のふわっとしたお気持ちをきちんと言語化していたのは流石という感じ。この手のクリエイターを描くやつって単純な「クリエイターの想像力って凄い」みたいな話になりかねないと思っていて、そこを12話でエコーが想像力に対する言及で「人間なら誰しも持ってる力」と言っていたのが凄く良いなと。作品というものは作り手と受け手がいて初めて成立するものなのでそういった受け手に対する目配せが感じられたのは嬉しかったですね。

MFゴースト Turn08 「音声(ボイス)カウント」

 頭文字D自体ほとんど知らず、モータースポーツもさほど興味が無く、であったのであまり期待せず見始めたのですが2023秋クールで最も熱くなったのはコレでしたね。パワーの低いマシンながらそれをテクニックで補いライバルを追い抜いていく、という展開自体は言ってしまえばよくあるものとは思うのですが魅せかたがあまりにもカッコよく、劇伴のユーロビートも相まって大興奮。特に8話は深い霧に包まれた中で緒方のカウントのみを頼りにオーバーテイクしていくという素人目に見ても凄さが伝わってくるやつだったので1話挙げるならここかなと。こんなん見せられたら誰だって全世界3000万人のMFGファンになってしまう、そんなパワーを感じました。

 

 他にも色々とあったのですが10選ぶのって本当に難しいですね……。閃の軌跡とかエルフとかマイホームヒーローとかカミカツとかはめつ(パンチさん回)とかアリルとか。

 来年も面白い作品いっぱいあるといいですね。

 

 とまぁここまで書いて投稿しようとしたところ11個あることに気づいて泣く泣く↓を削りました。

陰の実力者になりたくて! 2nd season #08 龍の涙

 みんなで行こうハワイアンズ

 実家がいわきの民なので学生の頃は年に何度か行っていたもののかれこれ30年近く行ってない訳ですが劇中に登場したミツゴシ温泉ランドがあまりにも見覚えありすぎたので一生笑ってしまったんですよね。老若男女誰でも楽しめる施設なので是非。ふるさと納税に施設利用券があったりします。それはさておきアニオリの水着回ですが1期OPに登場した格好の七陰とかエンディングが1期の全員歌唱verだったりと嬉しい要素が詰め込まれていたし単純に全体を通して陰実2期面白かったですね。